著者と訳者について  
  ジョージアから手紙 著者写真1
  一美、こんにちは、
  さて、ようやく一段落ついたので、『モリー・ムーンの宝石箱』(Molly Moon’s Jewel Box)の読者の皆さんのために、わたし自身のことをお話ししましょう。
 
2002年1月のことです。ちょうど『モリー・ムーンの世界でいちばん不思議な物語』をひと月前(2001年12月)に書きおえたばかりで、わたしは疲れ果てていました。知ってのとおり、あのとき息子のルーカスは生まれて半年目の赤ちゃんでした。6ヶ月目の赤ちゃんというのは夜中になんどもなんども目をさまします。ジャガイモひとパックくらいの大きさしかないおちびさんのくせに、要求は人一倍。モリー・ムーンの本の仕上げとルーカスの面倒の両方で、わたしはエネルギーの限界を感じていました。
  つらいことに2002年12月までにモリー・ムーンの二作目を完成させる契約をすでに結んでいたのです。つまり、12ヵ月後には本をもう一冊書きあげていなければなりませんでした。果たしてモリーの本をもう一冊書くことなどできるのだろうかと不安でいっぱいでした。とっても疲れていたので、二作目の構想がぜんぜん湧いてこないのです。はたいても、ほこりもでない状態で、アイデアの泉が枯れはてていました。脅迫観念にとらわれるようになり、「お願いだから助けて!」という状態だったのです。もし、このまま構想がうかばなかったらどうしよう? 6月になっても書きはじめることができなかったらどうしよう? 
 
そんなとき、「そうだ、催眠療法を受けてみよう」と思いたちました。すばらしい催眠療法をやってくれる人がいて、一回訪問しただけで禁煙に成功したというふたりの話を聞いていました。一日にタバコを2箱も吸っていたので、からだ中が古い煙突みたいにヤニくさいため、なんとか禁煙したくてその催眠療法士のところへ行ったのだそうです。催眠術(療法)は現実に存在し、ちゃんと効果があったのです! さっそくわたしも催眠術をかけてもらうことにしました。
  「どうか助けてください。期限までに次の本を書かなくてはならないのに、心配で心配で、ちっとも仕事が進まないの。どうか、心配しないで仕事ができるように、催眠術をかけてください」とお願いしました。この催眠療法士はひじょうに有能な人でした。「催眠術で心配をとりのぞくことはできないけど、創作意欲をかきたてるように導くことならできるわ。そういう点でならお手伝いできますよ」と言われました。もちろんわたしは言いました。「どうか、お願いします」
 
こうしてわたしは催眠術を受けることになりました。実にすばらしい体験でした。なんと言うか、心をマッサージしてもらったような気分なのです。疲れたときに背中をマッサージしてもらった経験があれば、どんなふうかわかるでしょ! この場合、背中じゃなくて心ですが・・・・・・。わたしの心は開放されました。療法が進むにつれ、からだの中にアイデアがあふれる感じがしてきました。手を伸ばすと自分の心の中のアイデアにすぐに手が届くような、温かく心地よい気分になり、とっても満ちたりた気分でわたしは歩いて家に戻りました。悩みから開放されて二作目に着手し、最初の原稿を書きおえることができました。タイトルは、”Molly Moon Stops the World”『モリー・ムーン世界を止める(仮題)』です。
  このお話の中でモリーは、自分は時間を止めることができることを発見します。わたしはいつも、時間を止めることができたらどんなにいいだろうと思っています。時間が止まればいろいろなことを片づけることができるでしょ! 完全に止まってしまった世界の中で、動くことができるのは自分だけ。そんなふうだったらどんなにいいか。もちろん、元どおり時間が動きだすのが前提です。今回は舞台をロサンジェルスに設定し、ハリウッド人間*1という、おかしな人びとをたくさん登場させました。そして強力な催眠術が使える大悪人が登場します。
 
そんなわけで去年の夏、またアメリカへ行こうと思いたちました。ロサンジェルスの街をもういちどしっかり心に刻み、本の内容をよりリアルなものにするためです。今回は2週間の旅で、13歳の娘(ロスへ行ったときは12歳)と息子(赤ちゃん)、そして芸術家でわたしのパートナーのマーク*2といっしょでした。去年の7月のこと、とにかくとにかく、すばらしい旅でした。
  2003年4月、ついにモリーの二作目が出版されました。本の完成に向け、何ヶ月ものあいだ鬼のように働き、最後の編集に没頭しました。マリオンという有能な編集者がいて、わたしが書いた内容に貴重な意見を言ってくれます。マリオンの果たす役割は計りしれません。そして本が完成しました。
 
5月になって、今度はニューヨーク、シンシナティ、シカゴ、ミルウォーキー、ミネアポリス、ダラス、そしてロサンジェルスと7つの都市をめぐる3週間のアメリカ・ツアーに出かけました。ひじょうに忙しい旅で、かず多くの書店を訪問し、1万人以上の人びとに話をする機会を得ました。子どもたちに話をし、子どもたちの声をきくのはいつも大好きです。だから今回もとっても楽しい旅でした。たくさんのパグにも会いましたよ。ご存知の通りモリー・ムーンのお話には、ペチュラというモリーの愛犬のパグが登場します。そのため、どこの書店へ行っても人びとがパグを連れてきてくれるのです。アメリカという国や人びとには、ほんとうに驚かされます。なんてすばらしいんでしょう! 豪華なホテルに泊まったり、黒ぬりの大きなリムジンでドライブも楽しみました。息子は行く先々で、動物園へ行きました。なんと7ヵ所もの動物園へ行ったのです! 娘のタイガーはイギリスで学校があったのですが、最後のロサンジェルスではわたしたちにジョインすることができました。
  『モリー・ムーンの世界でいちばん不思議な物語』は、おかげさまでアメリカで大評判になっています。ニューヨーク・タイムズではベストセラーに入りました。今年の夏はまた、ワールド・ブック・デイというイベントのために”Molly Moon’s Hypnotic Holiday”『モリー・ムーンと催眠術の休日(仮題)』というモリーの短い物語を書きました。ワールド・ブック・デイ(世界の本の日)には、子どもたちが本をただでもらえます。日本では残念ながらこのイベントをやっていないようですね。ということは、ワールドとは言えませんね! 
 
家の引越しもぶじに終わり、いよいよモリー第三作目の構想を立てはじめています。また、あのすばらしい催眠療法士のところへ行こうとも思っています。一美、そしてこのサイトの読者の皆さんも、きっとすばらしい夏をすごしたことでしょう。これから秋が来て、冬が来て、そしてまた春がめぐってきますが、どうかそれぞれの季節が皆さんにとってすばらしい時間でありますように。
ジョージア・ピング
2003年9月
*1 映画の都ハリウッドの映画界をとりまく人びとのことです。
*2 マークは息子ルーカスのお父さんです。

著者ジョージャや訳者三好一美にメッセージを送りたい人は、
ぜひinfo@mollymoon.jpへメールをして下さい。

 
著者ジョージアからのメッセージ
  読者の皆さん  
  『モリー・ムーンの宝石箱』へようこそ。このウェブサイトにアクセスしてみようと思いたったみなさんの賢明なご判断に、お祝いの言葉を贈りましょう。おめでとうございます!
 
『モリー・ムーンの宝石箱』は、世界でいちばん最初にできたモリー・ムーンのウェブサイトです。ペチュラが大喜びで、わんわん吠える声が聞こえてきそうです。
  英語は、読むにも聞くにも、みなさんの国語(日本語)とは大きく異なっていることでしょう。言葉だけではなく、わたしの国イギリスで起こるさまざまな出来事も、何から何まで日本とは違っているかもしれません。だから、わたしの本を翻訳するのは、さぞ難しかったことだろうと思います。
 
モリー・ムーンの本を、へたくそな人に翻訳されたら、一体どうなってしまうでしょう。そんなことを考えて身震いすることがあります。ジョークがことごとく削られてしまったり、ミス・アダーストーンがへんに優しかったり、モリーがみなさんの嫌いなタイプの女の子に訳されていたり……モリーの本が そんな風になってしまったら、本当にどうしていいかわかりません! しかし幸運にも、そんな恐ろしいことにはなりませんでした。素晴らしい翻訳者と出会うことが出来たからです。その人の名前は三好一美。言っておきますが、いい翻訳をしてもらおうと、彼女に催眠術をかけたわけではありません!! そんな必要はありませんでした。彼女は何もしなくても、充分に素晴らしい翻訳者だったからです。
  彼女はわたしに質問を百万回も投げかけてきました。モリー・ムーンの姿をきちんとみなさんに紹介できるよう努力してくれたのです。それだけではありません。モリー、ペチュラ、ロッキー、それに意地悪なミス・アダーストーンと臭〜いノックマンのわくわく楽しい世界をさらにたっぷり味わうことが出来るようにと、『モリー・ムーンの宝石箱』というウェブサイトを立ちあげました。モリー・ムーンの本でわからないことが出てきたときには、このサイトが答えを提供してくれるはずです。
 
『モリー・ムーンの宝石箱』をご愛読いただき、みなさんの参加によって、そして、モリーがみなさんに愛されることによって、このサイトがますます発展していくことを願ってやみません。
  アクセス&クリックをどうもありがとう。みなさんのご多幸と楽しいウェブの旅をお祈りします。
ジョージア・ピング
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